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第十五課 小さいものへの愛着 #日语 #日语教学 #日语学习 #学日语#日语新闻 昔、中国からの使節が日本に来て、瀬戸内海を船で渡っている時、こう言ったそうだ。  「日本にもずいぶん広い川がありますね。これは何という川ですか。」  黄河や揚子江など、広大な川を見慣れた中国の人が、瀬戸内海を川だと思ったのも無理はないだろう。しかし、この言葉を聞いて、その場にいた日本人は、驚いたに違いない。それほど中国の川は広大なのか、また、中国の自然と比べて、日本の自然はそれほど小さいものなのか、と思ったことだろう。  中国の人だけではない。あるアメリカ人は日本の川を見て、「これは川ではない。滝だ。」と言ったそうだ。日本の川は幅が狭く、流れの急な所が多いので、そんな感想を抱いたらしい。  確かに、中国やアメリカに比べると、日本の山や川は小さい。だから、中国人やアメリカ人の目には、日本の自然が、まるで箱庭のように見えるのかもしれない。  箱庭と言えば、日本には盆栽という園芸があり、多くの愛好家がいる。これは、松や梅などを鉢に植え、小さく形を整えて鑑賞するものだ。盆栽は、もともと中国から伝わったが、日本で独特の発達を遂げたと言われている。ただでさえ小さい自然を、さらに小さくするのだから、日本人は、よほど小さいものに対する愛着が強い民族なのだろう。  同じ傾向は、産業や技術においても見ることができる。日本の工業製品で評価されているものと言えば、何と言っても、カメラや時計などの小型の精密機械だ。また、最近は、コンピュータに使う超小型の集積回路を開発する分野で、日本の技術は目覚ましい進歩を遂げている。つまり、小型で精密な製品を作ることにかけて、日本人は、特に才能を発揮してきたわけである。  盆栽から先端技術に至るまで、日本人の「小さいものへの愛着」が感じられるのである。
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